テクニカルインフォメーション
イーストン製品の組立・調整には専門知識や工具が必要です。
不明点がある場合はイーストンディーラーやサイクルプロショップまでご相談ください。
保証は、当社と取引のあるプロショップ(販売店)で、当社をからご購入いただいたイーストン社製品にのみ適用されます。
並行輸入品(海外通販をはじめとする当社を経由していない非正規ルート)や正規販売店以外でご購入された製品への品質保証、製品及びスモールパーツに関するお問い合わせ、ご注文、各種相談等の対応は一切行っておりません。
■ ステムへハンドルを固定する際の注意点
イーストンのステムはトップロックシステムを採用しています。
ステムキャップには上下の向きが決まっていますので、取り付けの際上下逆にならないようご確認ください。
取り付け時は上部のボルト2本を完全に締めたのち下側2本を締めます。
取り付けトルクはステムに記載してありますので、指定トルクに従ってください。
■ リム幅ごとの最大空気圧表
タイヤに記載されている推奨空気圧は、最低空気圧を守ることが走行中のパンクを防ぐうえで、また最大空気圧を守ることでタイヤがリムから外れてしまうリスクを避けることができ、非常に重要です。
ただし、リム幅とタイヤ幅の関係からリムが耐えられる最大空気圧をEASTONが定めておりますので、EASTONホイールご使用の際は、上記表の数値を超えないように注意してください。
■ ECHO(エコー)ハブ採用ホイールの取扱いについて
現行のロードホイールEC90、EA90シリーズに採用されるECHOハブについて、その性能を長くお使いいただくためのヒントをお伝えします!
ECHOハブは、以前までのR4、R4SLハブにあったベアリングアジャスターが廃止されました。
EASTONのホイールは、カートリッジベアリングを使用しながら、驚異的に軽い回転を実現するために比較的大きな遊びがあるベアリングを使用しています。その遊びを除去するのがベアリングアジャスターでした。ただし、このアジャスターをこまめにチェックしないと、緩んできてベアリングに遊びが発生しハブにガタが生じてしまいました。
これを解決したのが新たに採用されたECHOハブです。
ECHOハブで採用されたベアリングは、ハブの左右から適切なプレッシャーをかけることで遊びが除去できる仕組みになっています。
大切なことは、
・必ずエコーハブの専用クイックレリースを使用すること
・適切な力でレバーを閉じる
という部分です。これができていないと、ベアリングの寿命を早めることになり、優れた性能をキープできずにベアリングが傷んでしまいます。
・ECHOハブ専用クイックレリース
付属の専用クイックレリースですが、以前までのEASTON社製クイックレリースよりも固定力が大きく向上しています。
同じ力で締めた時に従来比150%の固定力(プレッシャーをかける強さ)があります。 ECHOハブは適切な固定力でベアリングの遊びを除去する構造になっています。この「適切な固定力」は専用クイックレリースの使用が前提となりますので、必ず付属の専用クイックレリースを使用してください。
・適切な締め付け方
締付時、レバーがハブの軸線と平行な位置から与圧が始まる(力がかかり始める)ように、レバー反対側のナットを調整してください。
締め付けは、人によってはキツく感じるかもしれませんが、最後までレバーを倒しきってください。
※レバーがフレーム・フォークに接触していると完全に倒しきっていない可能性がありますので、接触しない位置でレバーを倒しきるように調整してください。
この締め付けが弱いと、ベアリングの「ガタ」が生じてしまい、ベアリングの寿命を短くしてしまいます。 また、ネジは振動などによって自然と緩んでくるものです。安全で楽しいサイクリングのためにも、クイックレリースは走り出す前に必ずチェックしましょう。
当社スタッフは、EC90AERO55で7000km走っています(トレーニングやレースでも使用)が、ベアリングのガタも無く、まだ寿命を感じられない、とのことです。ぜひご参考にしていただき、ECHOハブの性能をフルに発揮しましょう!!